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いたずらのすきな けんちくか
スタッフの日常
2020年5月16日(土)
こんにちは。高橋です。
最近はお家で過ごすことが多くなり、ゆっくりと本を読むことが増えた方も多いのではないでしょうか?
そんな中、私が読んだ最近のお気に入りが、
建築家の安藤忠雄氏がはじめて書かれた絵本『いたずらのすきな けんちくか』です。
安藤さん設計でこの春に大阪にオープンする予定だった図書館「こども本の森 中之島」を舞台にした絵本で、
安藤さんが建物を計画するにあたり何を大切にしているか、などを子供にもわかりやすく教えてくれています。
子供はもちろんですが大人にも読み応えのある奥深い絵本になっています。
「ぼくは建物にいたずらを仕込むんだ。」
と、黒い服を着た〝けんちくか〟のおじさんが、建物に仕込んだいろんな面白いいたずらを教えてくれます。
「便利じゃないもの。一見無駄に思えるもの。すぐには答えがわからないもの。そういうものがじつはいちばん面白い。そういう場所にいると、人はそこをどんなふうに使おうかって自分のあたまで考えはじめる。」
「自分の発想次第でどんなふうにでも過ごせる。君は何をする?って語りかけてくるような建物がぼくは面白いと思うんだ。」
住宅を設計するにあたり、無駄を省き機能的に暮らすというプランになってしまいがちですが、
無駄に思えるものや余白の空間が暮らしにゆとりや深みを与えてくれるのかもしれません。
そんな魅力的ないたずらを仕込んでいけたらいいなーと、自粛中の夜長に悪巧みする今日このごろです。